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ウォン・カーウァイ新作
忙しさのあまり、すっかりこのブログの存在を忘れるところでした。
しかし今日雑誌「Real Design」で嬉しい情報を目にした。なのでかなり久々にUP。

今年公開のウォン・カーウァイ作品、ノラ・ジョーンズ主演とのこと。
どちらも大好きな私にとって、これは期待せずにはいられません。
しかしカーウァイやることが大胆だ。OKしたノラもすごい。演技出来るのかな?
あぁ~っ、公開が待ち遠しい。
# by soundvision | 2007-02-24 22:02
嫌われ松子の一生
嫌われ松子の一生。遅ればせながら観ました。
本は苦手なので読んだこと無いけど、原作が良いんでしょうね。
すごい日本映画が誕生したなぁと感じました。
惨めにその一生を終えたおばさんの、何とも愛しい思い出の数々・・・。
この映画はきっと私にとって今年一番泣いて笑った映画になるだろう。
# by soundvision | 2006-06-28 17:47
バタフライ・エフェクト
「バタフライ・エフェクト」
エリック・ブレス/J・マッキー・グラバー

始めは複雑な映画だと思って何度か見直してみたけれど、「シリアスなバック・トゥ・ザ・フューチャー」あたりの解釈で落ち着くことにしました。現実的に解釈しようとすると、この映画には疑問点や矛盾点が多すぎるから。
S・Fとかハナからありえない内容の映画はあまり得意じゃないけれど、この映画はのめり込んで観てしまいました。
映画の中で「人間は神を越えてはいけないんだ」といったセリフがあるけれど、この映画の主人公は神の領域を侵す行為を何度も繰り返してしまう・・・。最後は一体どうなってしまうんだろう、と目が離せなくなってしまう。

内容は、主人公エヴァンが子供のころの日記を読み返すことで過去に戻り、何度も過去を作り変えていく、といったもの。彼は悲惨な過去を良いものに変えようとするんだけれど、誰かを救うと誰かが不幸になってしまっている。
特に悲しいのが、二回目に過去を作り変えた時。
大好きだった美しいガールフレンド、ケイリーを訪れると、彼女はドラッグ中毒の売春婦になっており、顔はやつれてボロボロ。頬にはエヴァンのせいで出来た大きな傷跡が残っており、思わず目を覆いたくなりました。ストーリーとしては哀しいシーンなんだけど、最初に観た時、あまりの姿に可哀想と思うより先に気持ち悪くなってしまった。

映画のコピーとか予告篇では、この映画はエヴァンとケイリーの切ないラブ・ストーリーの様に描かれているが、そういう風には観れなかった。
エヴァンは「人のため」と言いながら結局自分の幸せのために過去を変えちゃっている。
残念ながら若かりし日のケイリーはあんまり可愛くないし・・・(チャーリーとチョコレート工場に悪い子の役で出てた気がする・・・。)
私的にはそういうところに人間の生々しさが感じられて映画を楽しめた。

見方は人それぞれ違うと思う。
監督たちが描きたかったものも果たして何なのかよく分からない。
けれどもそれぞれがそれぞれの見方で楽しめる映画のような気がします。
# by soundvision | 2006-06-14 19:40
Clap Your Hands Say Yeah
「クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー」
Clap Your Hands Say Yeah

試聴サイトを見ていてバンド名に惹かれ試聴。(このバンド名は壁に書かれていた落書きから取ったものらしいです。)
音痴なトム・ヨークといった感じで、私の好きなクレイジーヴォイスだったので即アルバムを購入。
これがファーストアルバムでレーベルにも所属していないと書いてあった為、あまり期待をせず聞いてみたら、期待は大きく裏切られました。
大体好きなアーティストのアルバムでも、何曲かはパッとしない曲が入っているものだけれど、このアルバムは全曲パッとしている。最初から最後まで気の抜けないアルバムです。
歌声はクレイジーなんだけど、音には「ベル・アンド・セバスチャン」とか「the sea and cake」なんかを思わせる様な優しさがある。
この組合せが意外とイケる。というか、かなりイケる。
まだまだストック曲があるらしいので今後のアルバムにも期待します。

極私的この一曲
6曲目:The Skin Of My Yellow Country Teeth
どの曲も好きなんだけど、あえて一曲あげるならこの曲。
イントロで徐々に楽器が増えて盛り上がっていき、エンディングはその逆。気持ちよく音楽に酔いしれることが出来ます。
ヴォーカルのヨロヨロヴォイスはもちろんのこと、エフェクトのかかってないシンプルなギターの音がイイ。ベースの音もすごく効果的だ。
それからこれは全曲に言えることなんだけど、キーボードが目立ち過ぎていないのがイイ。あの音が目立つとポップに聴こえてしまうけど、隠し味って感じで使われていてあくまでロック。
あぁ、けど最後、12曲目も捨てがたいなぁ・・・。
# by soundvision | 2006-05-25 19:04
CITY OF GOD
「CITY OF GOD」
フェルナンド・メイレレス/ カチア・ルンジ

友人に薦められて観てみることに。
かなりヤバイ・・・。普通こんなもの薦めるか?けれど観て大正解。
内容はブラジルのスラム街で起こった実話を元にしたもので、ちっちゃな子供達がマリファナ吸いまくって、バンバン殺しまくります。エグいです。けれど「残虐な映画」とは思いませんでした。

理由の一つとして、この映画は一人の青年「ブスカペ」の語りによって進行していくことがあげられると思う。
ブスカペは銃を持つことを恐れ、強盗もことごとく失敗し、いつまでたっても童貞君。スラムを支配するギャングのリーダー「リトル・ゼ」には出来るだけ出くわさないようにしている腰抜けの男の子。こんな残虐なテーマの映画の中で、腰抜けブスカペの存在は観る者にとって頼もしいものとなっている。

もう一つの理由に軽快なカメラワークや音楽があげられる。
映画の中での時代設定は、大きく分けると「少年時代」「大量殺戮の時代」「大抗争」の三つの時代に分かれると思う。時代によって色使いが異なり、それぞれの時代がテンポ良くフラッシュバックされる。
また、カメラの目線も面白い。鶏の目線、銃弾の目線、俯瞰的にスラム街を見下ろした目線、アパートが密集する中で四角い空を見上げる目線などなど。
人が殺されるシーンの撮り方は、グロテスクというよりもリアルさを追求しているように思えた。
そしてあまりにも残虐なシーンは上手く映らないように撮られてる。
最も心が痛んだ、小さな子供(ステーキ)がリトル・ゼに命じられて、さらに小さな子供を撃ち殺すシーン。そこでは撃たれる子供はほとんど映っていない。映っているのは初めて人を殺す子供の表情と、撃った後の背中だった。
レイプのシーンも同じような撮り方だった。

映画には幼児に近い子供達が多く出てくるが、演技力が素晴らしい!
特に幼少期のリトル・ゼ(リトル・ダイス)の人を撃ったときの笑顔は鳥肌モノです。
コメンタリーを観て、出演者の殆どが素人の地元民だったことを知り驚いた。
# by soundvision | 2006-05-21 10:05
アカルイミライ
「アカルイミライ」
黒澤清

タイトルとは違って、映画の内容は重い。頑張って働いて昇進してきたおじさま達には理解不能な映画かもしれません。「うざい」とか言ってすぐキレちゃう世代、大人たちに心を開かない世代にスポットが当たっているから。
そんな若者が簡単に、仕事を放棄したりパニックになったり、殺人をしたり自殺をしたり・・・。そのことが否定も肯定もされず淡々と客観的に描かれている。
それでもこの映画を観た後、少しの希望を抱いてしまうのは、「おじさん」藤竜也の存在の威力だ。
このおじさん、キレちゃう若者のことを理解したいが理解できない、それならせめて「理解できない若者たちが存在するということを理解しよう」といった感じで、そんな難しい役どころを藤竜也は見事に好演している。

劇中、人との関わりが苦手な浅野忠信とオダギリ・ジョーが、ペットの「毒クラゲ」を水槽の塩分量を徐々に減らして淡水に慣れさせようと試みる。(このクラゲ、危険なくせにカワイイ音楽とともに登場するので憎めない!)最後にこのクラゲが川で繁殖しているのを見て大喜びしていたのはおじさん藤竜也。そんなおじさんにオダギリ・ジョーは心を開いたような表情を見せる。
このクラゲの淡水化現象は人間の関係に例えられているんじゃないだろうか?ちょっとずつ歩み寄って行けばいつかは全く価値観の違う人間同士だって馴染んでくる・・・と。
この映画の言う「アカルイミライ」とは希望の光に満ち溢れた未来ではなく、暗い水の中でぼんやりと光るクラゲのような曖昧だけど美しい未来のように思えた。
# by soundvision | 2006-05-09 17:52
シン・シティ
「シン・シティ プレミアム・エディション」
ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー

私の中では昨年観た映画で№1だったのに、何故だかなかなかDVDがリリースされなかった。来月やっと出るみたいです。

この映画はコミックを実写化したもので、かなりありえない内容です。ストーリーとか結果を求める人にはワケ分からないかも。バイオレンス&グロテスクもついてくるしかなり観る者を選ぶかもしれません。
劇場で観た時、私含め観客3組しかいなかった・・・。
なんか「キル・ビル」っぽいなと思ったら(ミホが日本刀を使うあたり)、やっぱりタランティーノが絡んでいたんですね。なのでキル・ビルにハマった人には是非見てみて欲しい。
個人的にはキル・ビルよりシン・シティの方が断然好きです。

まず映像がカッコイイ。それだけでも観た甲斐があった。ほぼモノクロなんだけれど、常にポイントに一色入っていて、カメラアングルも効果的な演出でスタイリッシュ。(「第三の男」とかその辺の映画を思い出した。)
それからキャスト。メインの3人(ブルース・ウィリス/ミッキー・ローク/クライヴ・オーウェン)以外にもスゴイ人たちが出ています。「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッド、「パール・ハーバー」のジョシュ・ハートネット、「21グラム」のベニチオ・デル・トロなどなど・・・。
ミッキー・ロークに関しては、特殊メイクで誰だか分からない。
そしてセクシーな女性がとにかく沢山出てくるんだけど、みんな美人!

私のお気に入りは、ミッキー・ロークが車でひかれまくるシーン。笑えます。
それからイライジャ・ウッドの戦闘シーン。「ロード~」ではあんなにヘナヘナだったのに・・・。
その他にも残虐シーン目白押し。
どうやって撮ったのかが気になっていたので、このDVDの特典のメイキングに期待しています。
# by soundvision | 2006-05-06 02:03
變臉~この櫂に手をそえて~
「變臉(へんめん)~この櫂に手をそえて~」
ウー・ティエンミン

「變臉」という伝統芸を持つ老人が後継ぎを探し、人買いから少年を買う。「變臉」は男性にしか許されない芸なのだが、この少年、実は少女だった。どんなに冷たくされても、辛い仕事を与えられても、おじいさんに捨てられたくなくて一生懸命働く少女の姿は、とにかくけなげで泣ける。
この子役がイイ。あどけない顔の中に時々見せる大人っぽい表情には、親に捨てられた子供の寂しさや強さといったものが感じられる。
ラストの活き活きとした少女の表情が映った瞬間は思い出すだけでも涙が溢れてくる。

子役同様に名演の老人役「チュウ・シュイ」さん。
映画を観た何年か後にNHKのドラマ「大地の子」でも他人の子を育てるという役を演じていた。多くの日本人がチュウさんの演技に涙したと思う。こういう役をやらせたら右に出るものはいないんじゃなかろうか。

残念ながらこの作品、レンタル用のVHSしか存在しない。
どうしてこんな名作がDVD化されないんだろう。
# by soundvision | 2006-04-22 22:05
ロスト・イン・トランスレーション
「ロスト・イン・トランスレーション」
オリジナル・サウンドトラック

ソフィア・コッポラって色づかいと選曲のセンスが抜群ですね。
この映画自体は、特に大きな盛り上がりがある訳でもなく最初から最後まで緩やかにストーリーが流れていく。2人の主人公には共感出来るんだけど、映画としては変化が乏しくて物足りなさを感じました。
私が日本人じゃなかったらもう少し楽しんで見れたのかもしれないのかな・・・。
でも、美しい映画。
とにかく映像と音楽が良い。オープニング、上着のグレーにパンツのピンクベージュ、そしてスカーレット・ヨハンソンの肌色の見事な調和。そこにタイトルが浮かんできた時早くもやられました。これから始まる映画の内容にピッタリの「もよ~ん」とした感じ。
それから観終わって「うん、まぁ良かったな。」と余韻に浸っているところに、はっぴいえんどの「風をあつめて」が流れ始めて完全ノックアウト。
他にもいい曲だらけで映画が終わってみると思い出すのは劇中の音楽ばっかりです。

そうそうコッポラさん、「THE STROKES」のプロモーションビデオも手がけているんだけど、アレもオープニングでやられちゃいました。何度観てもカッコイイ!
# by soundvision | 2006-04-09 00:07
Blue
「Blue」
Joni Mitchell

昔知り合いに薦められて買ったCD。UKバンドに夢中の頃だったので、アコースティック色の強いこのアルバムにあまり興味を持てず、しばらく棚の奥に眠らせていた。
数日前に中古レコード屋でジョニのベストを見つけ、テカテカの笑顔になんとなくジャケ買い。
プレーヤーの調子が悪く大音量で聴いていて、「Blue」が流れた時鳥肌が立った。
急いで棚の奥に眠っていたアルバム「Blue」を取り出し、これまた大音量で聴いてみると、何とも見事なアルバムじゃないか!
ベストの中の若い頃の曲は明るく爽やかな曲調が多く、ノリ的にはウッドストックのヒッピー達が思い浮かぶ感じがしたんだけれど、このアルバムは違う。

極私的この一曲
アルバムタイトルにもなっている5曲目の「Blue」。
静かな曲だけど、是非大音量で聴いてみて欲しい。出来れば夜、暗い部屋で。
ジョニの声からは今にも胸が引き裂かれそうな痛みが感じられる。
音楽だけでなく、彼女自身のことをもっと知りたくなった。その細い体の何処からそんなに強い声が出せるの?どんなに激しい恋をしてどんなに傷ついて来たの?と。
「Blue」以外のアルバムも集めてジョニのことを知って行こうと思う。
# by soundvision | 2006-04-04 17:01
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